2004/07/17

直接取材の大切さ

ちょっと時差が出てしまいましたが、話題の白骨温泉問題についてです。

同温泉で、着色系入浴剤を使っているのではというウワサは、以前耳にしたことがありましたが、ジャーニーマンで同地域の宿をピックアップしていなかった理由の第一は、ウチ的にはコストパフォーマンスの点で疑問に思っていたことがいちばんです。

利用者の立場で考えて、やはり妥当な価格でないと、世間様からは支持してもらえないのは、宿泊業界だけではありません。立地、歴史、設備、お料理など、 トータルでのバランスと、「ここだけでしか味わえない・体験できない」というサプライズを考慮し、利用者に妥当とご判断いただけた宿が繁盛するわけです が、昨年中に私が調べた範囲では、同温泉郷の平日平均単価が1万6〜8千円前後で、これは正直「高い」と判断しておりました。

山の宿の場合、お料理の点で海の宿に比べると、同パフォーマンスを確保することは一般的にはむずかしいことです。となると、勝負は温泉や宿のファシリティ (設備)とロケーションになりますが、地域のシンボル的存在で、おそらく同温泉郷コストパフォーマンス判断のひとつになっているでしょう「共同浴場」での 今回の行為は、真面目に営業していた宿も巻き込んで、利用者からの信用を激しく失墜させる事件でした。

自然に触れることを望んで同地を選んだ、あるいはリピーターの方の裏切られたという思いは、察するに余り有ります。ウチで掲載するある宿のパンフレットに 「虫が飛んでくることもあります。山の中ですから、ゆるしてください。苦手な方はフロントに連絡いいただければ、すぐにまいります。」とあります。色んな ことを含めて、宿泊業は人間の仕事ですし、受け止めるお客様も人間ですから、ミスはどんなに努力しても発生してしまいますが、やはりウソはダメです。

実際のところ、ウチで色々と調べて「ここは良さそうだ」と思い、お邪魔してみると、根本的に何か違うという宿はあります。そういうところとはご縁が持てないのですが、仮にウチで掲載していたとしても、ウソを100%見抜けるという自信はありませんが。今回の事件で改めて直接取材&体験することの必要性を再認識いたしました。

雑誌をめくって、あるいはTVを観て、目に付いたところに連絡し、郵送でパンフレットと写真を送ってもらえれば、簡単に、しかもコストも掛からず掲載宿を 増やせるのですが、自分の性格上、そうした仕事は得意ではありません。ウソと同様、知ったかぶりをすることも、結局は自分の首を絞めることに他ならない と、経験上戒めております。